心療内科・精神科について
些細なことでも一人で抱え込まず
ちょっと話してみませんか
心療内科・精神科では、対話を大切にした診療を行っています。寝付けない、仕事に行くことがつらいといった、誰にでも一度は起こるような困りごとから、周りとの人間関係をうまく作れない、忘れ物やうっかりしてしまうことが多い等の特性についての相談にも応じることができます。問題の対応策について患者さまと一緒に考え、皆様の置かれている状況や症状に寄り添った診療に努めてまいります。
こんな症状でお悩みの方は
ご相談ください
元気がなく
気分の落ち込みが激しい
疲れはあるが
ほとんど寝付けない
突然息苦しくなる
ことがある
イライラすることや
感情的になることが多い
特定の行動や確認を
繰り返してしまう
不安や心配が尽きず
落ち着かない
無気力で
やる気が出ない
人前に出ることに
不安や恐怖を感じる
当院の心療内科・精神科
学会専門医・精神保健指定医による
専門性を活かした精神療法
診察では対話をもとに経過をうかがった後、お困りごとに関する診たてを行い、詳しくお話しさせていただきます。問題解決に向けた処方薬・治療の選択肢など患者さまにご納得いただいた上での診療を心がけてまいります。また、お仕事を休職されている方には、休職中の生活指導、復職に関する支援やアドバイスにも努めてまいります。
漢方保険診療
リスクを抑えた薬物治療
投薬はなるべくシンプルに、最小限となるよう心がけています。また漢方薬を使った治療のご提案をすることも可能です。薬物治療に関する不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、適切な投薬に努めてまいりますのでご安心ください。また、お薬の減量・中止のご相談にも応じますのでどうぞご相談ください。
主な疾患
うつ病
仕事がうまくいかなかったり友達とケンカしたり、試験がうまくいかなかったりと毎日の生活のなかで辛い出来事があれば誰でも落ち込んだり悲しい気持ちになったりするものです。普通は時間が経つにつれて前向きな気持ちを取り戻せるものですが、そんな落ち込み(抑うつ状態)が何週間もつづく、一日中つづく、そのような状態が続いているとしたらうつ病の症状である可能性があります。
こんな場合はご相談ください
- 気分が落ち込む、やる気がでないなどの状態が長く続いている(抑うつ気分)
- 集中力が落ちた、テレビやスマホを見ていてもいつの間にかぼーっとしてしまう(思考制止)
- 好きだったことも億劫で手につかない、面白く感じない(意欲低下、興味・関心の消失)
- 食欲がない、または反対にお腹がいっぱいでも食べ過ぎてしまう(食思不振、過食)
- 寝付けない、早朝や夜中に目が覚める、寝足りない(入眠困難、中途・早朝覚醒、過眠)
- 自信が持てない、何に対しても申し訳なく感じる(自尊心の低下、自責感)
躁うつ病(双極性障害)
うつ病の症状が現れている方の中に、逆に元気が出すぎてしまう期間(躁状態)がみられることがあります。まるで別人のように変わったと感じるほどの躁状態となる方もいれば、いつもより怒りっぽい・イライラしがちになる、お金の使い方が荒くなった、趣味に体力を使い切ってしまうなど、一見わかりにくい変化が出る方もいます。うつ病治療でも症状が改善しない方の中には、実は躁うつ病だったと判明する場合もあります。「躁」と「うつ」の両症状がある場合は、気分安定薬を中心とした治療を行います。
こんな場合はご相談ください
- すごく気分が良くて、いつもよりたくさんしゃべりすぎてしまう(爽快気分、多弁)
- 怒りっぽくて細かいことにもあれこれたくさん文句を言いたくなってしまう(誇大感、易怒性)
- いいアイデアがポンポン浮かんできて、じっとしていられない(観念奔逸、万能感)
- 眠らなくても疲れ知らずであり、エネルギーが無限に湧いてくる感覚になる(不眠、過活動)
パニック障害
普段通りに何気なく生活していても、胸のドキドキ、動悸、胸の苦しさ、息苦しさ、呼吸困難感、息切れ、吐き気、めまい、さむけ、冷や汗、のどの詰まり感、手のしびれなどの症状が発作的に出現することがあります。人によっては強い不安、恐怖を感じることもあります。このような発作的な不安や症状は、突然現れて数分以内でピークに達することが多いです。強い不安や恐怖感から車の運転が怖くなってしまったり、歯医者や美容院に行けないなど、さまざまな生活上の不都合が出てしまうことがあります。
こんな場合はご相談ください
- 何度も同じようなことが起こるのではないかという不安(予期不安)
- 通勤電車や美容院、渋滞など逃げられない状況、および発作が起こったシチュエーションを避けて生活しないといけなくなる(広場恐怖)
- 頼れる人がいなければ、一人で外へ出かけられなくなる
強迫性障害
エアコンの切り忘れ、鍵の閉め忘れなど、気になると何回確かめてもまた不安になってしまうという症状は強迫性障害の症状の可能性があります。戸締りや火の始末を何度も確認してしまう確認強迫、何度も手やものを洗う不潔恐怖・洗浄強迫、電柱の本数を数えたり車のナンバーを足し算したりといった計算強迫、他人へケガさせたかもしれないと気になる加害恐怖など、症状や日常生活に及ぼしている影響は患者さまによってさまざまです。
こんな場合はご相談ください
- 戸締りや火の始末など何度も同じことを確認してしまう(強迫観念)
- 気になったことはどうしても確認しないと気が済まない(強迫行為)
- 自分ではこの行動をやめたいと思うのにやめられない
社交不安障害(対人恐怖)
緊張をして不安になったり、胸がドキドキして口が乾いたりということは誰にでもありますが、日常生活やお仕事に支障がでるほどということになると社交不安障害の可能性があります。人前でなにかをするときに緊張して動悸がする、冷や汗をかいたり、手や声がふるえてしまう、頭の中が真っ白になって言いたいことが言えなくなってしまう、さらには人の多いところへ出かけられなくなってしまうこともあります。プレゼンテーションを避けられない仕事のため業務に支障をきたしてしまう方もいらっしゃいます。
こんな場合はご相談ください
- 初対面の人や大勢の人の前で話すと緊張してしまう
- 見られているところで書類を記入していると手が震えてしまう
- 人と一緒に食事をするのが苦手
- 静かな状況で自分のおなかが鳴るのではないかと不安になる
- 職場などで電話を取るときに周りの人に変に思われないかと不安になる
適応障害
生活上の変化に順応していく時期には、気分の浮き沈みや体調不良を生じることがあります。適応障害のきっかけとなるストレスの原因は、仕事の負担感、人間関係、健康上の悩みなどさまざまです。ご自身のストレスを対処する力よりも大きなストレスがかかってしまう、長期間ストレスにさらされてしまう、問題の解決が見込めない時などには、適切にストレス対処ができずに悪循環に陥ってしまい、自分で抜け出すことが難しくなってしまうことも少なくありません。
こんな場合はご相談ください
- 憂うつな気分
- 不安感
- イライラしやすい
- 涙もろくなった
- 原因のわからない頭痛、吐き気、下痢などが続く(自律神経失調症)
不眠症
不眠症とは文字通り、満足な睡眠がとれない状態のことを指します。仕事や人間関係でのストレス、交代勤務での不規則な生活、パソコンやスマートフォンの過度な使用、カフェインやアルコール摂取の習慣、呼吸器系の問題など不眠症になる原因はさまざまです。なかなか寝付けない、熟睡感が得られない、朝早く目が覚めてしまうなどが主な症状であり、日中の疲労感や眠気、パフォーマンスの低下に繋がってしまいます。
こんな場合はご相談ください
- 寝つきが悪い
- 夜中に頻繁に目が覚めて熟睡できない
- 寝ても疲れや倦怠感がある
- 日中に眠くなり集中が続かない
神経発達症
(発達障害:ASD,ADHD)
自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)は発達障害の一種とされています。他者の意図や場の空気を読み取れない、安定した人間関係を保つのが難しい、集中力や注意力にムラがある、落ち着きがない、興味の範囲が狭く慣れ親しんだ行動にとらわれてしまう、感覚の過敏・遮断、さまざまな症状があります。個人の特性に応じて、周囲の人も工夫しながら援助していくことが望ましいとされます。
こんな場合はご相談ください
- 雑談や集団行動が苦手
- 気を読むということがよくわからない
- 周りの人が普通にやっていることが、自分にはできないことが多い
- 注意力や集中力が散漫となりやすく、忘れ物やうっかりが多い
- タスクを順序立てて実行したり、指示を聞き取ることが難しい